「支えられる側」から「支える側」へ。私たちの小さな挑戦
- Kazuhisa
- 5月17日
- 読了時間: 3分
こんにちは。千葉県野田市の「夢ロード」にある『マッサージ&絵画教室 ほしの』の星野和寿です。
私は現在、視覚障害1級(全盲)と、双極性障害という心の病(精神障害2級)を抱えながら、大好きな妻と共にこの小さなお店を営んでいます。
30年間、盲学校の教員として「体の働きと手の技」を深く探求してきました。その学びを今、地域の皆さんに直接お届けできる毎日に、心からの感謝と喜びを感じています。
よく「障害があって大変ですね」と言っていただくことがあります。でも、私たちが目指しているのは「弱者だから助けてもらう」ことではなく、むしろ「この私だからこそ、皆さんを癒し、支える側になれる」という、ちょっとした“社会的リベンジ(恩返し)”なのです。
江戸時代から続く「見えない手」の魔法
実は、日本のマッサージの歴史を紐解くと、江戸時代にまでさかのぼります。当時の幕府は、目の見えない人たちが自立して生きていけるよう、按摩(あんま)や鍼灸の仕事を独占的に認めました。これは単なるお恵みではなく、「社会の中での大切な役割分担」でした。
「目に見える情報」がないということは、言い換えれば「目の前の人の心と体に、100%集中できる」という最高の強みになります。
機械化が進み、何でも効率よく処理される現代だからこそ、手のひらを通じてじっくりと「体の声に耳を傾ける技術」には、特別な価値があると信じています。
心の波を経験したからこそ、あなたの痛みに寄り添える
私は長年、心が激しく晴れたり深く沈んだりする「うつと躁の波」に翻弄されてきました。リハビリや瞑想、教会での信仰生活、そして何より妻の支えがあって、今こうして前を向いています。
この経験があるからこそ、私はお客様の体に触れた瞬間、そこに隠された「心の疲れ」や「緊張」を敏感に察知することができるのです。
「揉み返しが不安だな」「強い刺激は怖いな」というお悩みはもちろん、誰にも言えない心の重荷も、どうぞ私の指先に預けてみてください。あなたの体と心が一番安心できるポーズを見つけ、優しくリセットしていきます。
妻の描くメルヘンと、野田に灯すアートの光
お店のもう一つの主役は、妻が描くメルヘン調の優しい油絵です。
野田の街には素敵なギャラリーもありますが、子どもたちが気軽に通える本格的な絵画教室はまだ多くありません。都心の洗練された空間とは違う、野田の日常に溶け込んだ「あったかいアートスペース」を作りたい。その想いで、この1年間種をまいてきました。
目が見えない私にとっても、絵の物語を想像することは大切な表現手段です。妻の豊かな色彩と、私の触感のアイデアを掛け合わせ、子どもから大人までが「自分らしさ」を爆発させて、波動を高め合える場所に育てていきます。
おわりに:みんなで創る、現代の「おかげさま」
私たちが目指すのは、お互いに弱さを認め合いながら、誰もが自分の中に眠る「自己治癒力(セルフヒーリング)」を取り戻せる場所です。
一歩お店に入れば、そこは戦いモードの脳を休める安心のポーツ(聖域)。
皆さんが笑顔で「あぁ、軽くなった」と帰っていただけるよう、これからも妻と二人三脚で、この場所を丁寧に育てていきます。
この街の温かいネットワークのハブとして。どうぞこれからも、私たちの挑戦を応援していただけたら嬉しいです。
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