出張マッサージと施術所のちがい ― 知っておきたい利用のポイント
- Kazuhisa
- 9月9日
- 読了時間: 3分
日常の気づきから
最近、「施術所って何?」「出張マッサージとどう違うの?」という質問をいただくことが増えています。特に多いのが、「市のマッサージ施術券(高齢者向けの補助券)」が使えるのかどうか、という疑問です。
私たちの店舗は、**約10坪のオープンスペースを絵画教室とマッサージルームに区切って運営**しています。十分に衛生管理を行い、多くのお客様にマッサージ施術を提供し、喜ばれていることに感謝しています。
ただし、現在は正式に「施術所」として届け出をしていないため、**絵画教室とマッサージを組み合わせた健康づくりサロン**という形で活動しています。そのうえで、店舗から出張するかたちでマッサージを行っています。
この記事では、千葉県野田市の制度を例に、「施術所とは何か」「出張専門とのちがい」「施術券の使える条件」について、わかりやすくまとめてみます。
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施術所の仕組みと法律的な背景
1. 施術所と出張専門の違い
「施術所」とは、あん摩マッサージ指圧師やはり師などの国家資格を持つ人が、厚生労働省や都道府県のルールにそって開設した施設のことです。
千葉県の場合は「6.6㎡以上の専用施術室と2.2㎡以上の待合室スペース」が必要で、カーテンだけの仕切りでは足りません。これは、清潔さやプライバシーを守るために決められています。[^1]
一方で「出張専門」の場合は、患者さんの家や施設に訪問して施術をします。こちらも保健所に「出張だけの営業」として届け出を出す必要があります。私たちはこの形で活動しています。
2. 医療補助券(施術券)が使える条件
野田市をはじめ、多くの市町村では高齢者や障がいのある方に「マッサージ施術券」を配布しています。これは医療保険とは別に、自治体が健康づくりのために行っている制度です。
ただし、施術券を使えるのは「施術所として登録されているところ」に限られる場合がほとんどです。野田市でも、施術所の登録が整っていないと施術券は使えません。[^2]
3. 今後の展望
「施術所でないと施術券が使えない」という点は、利用者にとって不便でもあります。私たちも将来的には、基準を満たした施術所を開くことを検討しています。
ただし、出張マッサージにも大きな強みがあります。移動が難しい方にとっては、自宅で安心して施術を受けられるのが魅力です。
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まとめ ― 実生活での応用と健康ヒント
- 施術所は登録した施設で、施術券が使える。
- 出張マッサージは自宅で受けられるが、施術券は使えないことが多い。
- 野田市では「施術所登録済み」であることが施術券利用の条件。
- 出張マッサージは、移動が大変な方にとって大切な支えになる。
季節の健康アドバイス
夏から秋にかけては、気温差で自律神経が乱れやすい季節です。マッサージで体の緊張をゆるめると、血流や体温調整にも良い影響があります。軽いストレッチや深呼吸も、毎日の健康づくりに役立ちます。
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参考文献
[^1]: 千葉県健康福祉部『あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の業務の手引』
[^2]: 野田市公式サイト「高齢者マッサージ施術券について」

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